2017/09/04 16:34

えこるの靴は、購入から約6年履ける設計になっています。


6年程経過するとウレタン素材の靴底が割れる「加水分解する ※1」可能性が高くなります。
(注:使用条件により6年以内で底割れする場合があります)

この加水分解はウレタン素材(ゴム系素材)の宿命のため逃れることは出来ません。

でもご安心下さい!!


えこるの靴は、靴底とアッパーをステッチダウンという製法で縫い合わせていますので、

靴底を新品に交換することが出来ます。(注:有料のサービスです)


宮崎店でも9月より本底交換修理のサービスを始めました。


本底交換の大まかな流れ

1.本底とアッパーを切り離す

本底の接合部をカッターで切り離し、外縫いの糸を除去します。

2.内張りの損傷部分を補修

普段目につかない指先の当たっている箇所の内張りが剥がれている場合は
専用の補修シートを貼り修復します。


3.本底とアッパーを接合して縫う

新品の本底とアッパーを丁寧に接合して、専用の蝋引き糸で縫い合わせます。


4.本底の縁(外側の余分なところ)を削る

アッパーと本底の接合部分について、余分な出っ張りをグラインダーで削りとり仕上げます。
アッパーの汚れをとり、色落ちした部分を補色して完了となります。

今回は説明を省略していますが、本底交換で最も時間をかけるのが
縫い合わせの作業です。針と糸それに千枚通しを使い縫い合わせるのですが
本底(ウレタン素材)が分厚いため、針を通す作業が大変です。
今回の本底交換では3時間掛かりました。


※1 加水分解について
ウレタン素材の靴底は、使用頻度に関わらず加水分解という経年劣化が生じひび割れすることがあります。
加水分解とは、ウレタン素材に水分子が加わることにで少しづつ強度が落ちていく現象です。
加水分解を防ぐことは出来ませんが、下記の方法で劣化を遅らせることが出来ます。
●長期間の保管は避け、適度に使用する(購入したらすぐに履く)
●直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所で保管する
●雨などで濡れたら、乾いた布で拭き取り自然乾燥させる

なお、消毒液など化学物質が充満した場所(病院や工場など)で使用した場合は、加水分解が早く進行する場合があります。