2017/05/05 14:55

えこる宮崎店がオープンして9ヶ月目に突入しました。


店舗について、色んなご意見や感想を頂きながら、

日々「カイゼン」に努めています。

もっとも多い感想としては、

「靴屋さんのニオイがしない!!」


でしょうか。


お店に入ってすぐ目に入るのが、

国産木材(無垢)で作った大きな棚


皆さん、木の香りが心地よいと言って頂けます。
念のため、木の香りで靴のニオイを隠している訳ではありません。

皆さんが『靴屋さんのニオイ』と思っているニオイの元はご存知ですか?

靴屋さんのニオイが革の匂いと思っている方も多いのではないでしょうか。

実はこの靴のニオイの原因は、靴を製造するときに使用する

・合成接着剤
・合成塗料

といった石油系の揮発したニオイなんです。

量産される靴の多くは、修理するコトを前提に作られていないため、

アッパー(靴の上部)と靴底を強力接着するのです、

そのため、大量の合成接着剤(シンナー・トルエン等)が使われます。


では、何故、えこるの靴は『靴屋さんのニオイ』がしないかというと、

『合成接着剤』や『合成塗料』をほとんど使わない靴づくりをしているからなんです。

えこるでは、自然由来の素材を厳選し低ケミカルな靴づくりで
無臭に近い靴の製造を可能にしています。



例えば、
原料の牛革・豚革は、タンニン鞣しという手間の掛かる製造方法の革のみを使用しています。
タンニンはお茶などの渋み成分で、人体に無害で除菌・消臭効果があります。
牛革は合成塗料を使用せずに、植物染めの革を使用しています。
ブルーは藍染、レッドは食紅染、ベージュは桜染めといった具合です。
牛革(アッパー)と靴底の接合は、ステッチダウン製法で縫い合わせて製造します。
靴を修理するコトを前提に設計しているので、低コストで修理出来るメリットがあります。